PyCharmでvenv仮想環境へパッケージをインストールする方法【Windows 】【初心者向け】

eye catching image of how to install packages in a venv virtual environment with pycharm IT・AI活用入門
2025-05-28
  1. この記事で扱う内容
  2. 前提
    1. 前提知識・前提スキル
    2. 前提環境
  3. PyCharmでvenv仮想環境へパッケージをインストールする方法
    1. 事前準備
      1. PyCharmを起動する
        1. スタートメニューで「pycharm」を検索後、「PyCharm ～」を選択し起動する。
      2. 「PyCharm へようこそ」ダイアログが表示されるため、「開く」アイコンを押す
    2. パッケージをインストールする
      1. PyCharmの設定ダイアログからインストールする方法
        1. 「ファイルまたはプロジェクトを開く」ダイアログが表示されるため、開きたいvenv仮想環境を使用するPythonプロジェクトを選択し、「フォルダーの選択」ボタンを押す
        2. 選択したプロジェクトが開くため、左上の四本線のアイコンを押す
        3. 左上にメニューが表示されるため、「ファイル」メニューの「設定」を選択する
        4. 「設定」ダイアログが表示されるため、左サイドメニュー上部の検索テキストボックスに「インタープリター」を入力後、プロジェクトエリア「Python インタープリター」を選択し、「＋」アイコンのボタンを押す
        5. 「使用可能なパッケージ」ダイアログが表示されるため、左サイドメニュー上部の検索テキストボックスにインストールしたいパッケージ名やキーワードを入力後、「パッケージ一覧」から任意のパッケージを選択し、「パッケージのインストール」ボタンを押す
        6. 「パッケージ ‘パッケージ名‘ が正常にインストールされました」メッセージが表示されるため、「閉じる」ボタンを押す
        7. 「設定」ダイアログで、対象のパッケージがインストールされたことを確認し、「OK」ボタンを押す
      2. コマンドでインストールする方法
        1. 「ターミナル」ウィンドウを開き、「pip install」コマンドを実行する
      3. パッケージリストファイルからインストールする方法
        1. パッケージリストファイルとは
        2. パッケージリストファイルをプロジェクトのルートフォルダに置く
        3. 「ターミナル」ウィンドウを開き、「pip install -r」コマンドを実行する
  4. インストールしたパッケージを確認する方法
    1. インストール先のフォルダを直接見て確認する
    2. 「Python パッケージ」ウィンドウで確認する
    3. ターミナルから「pip list」コマンドを使用して確認する
  5. おすすめの関連記事
  6. 参考

この記事で扱う内容

この記事では、WindowsのPyCharmでvenv仮想環境へパッケージをインストールする方法についてご紹介します。

また、併せて、インストールしたパッケージを確認する方法もご紹介します。

前提

前提知識・前提スキル

  • Windows OS の基本操作ができる人

前提環境

  • 使用PC
    • OS が Windows 10または 11であること
    • Pythonがインストールされていること
    • PyCharmがインストールされていること
    • venv仮想環境を使用するPythonプロジェクトが存在すること
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PyCharmでvenv仮想環境へパッケージをインストールする方法

PyCharmでvenv仮想環境へパッケージをインストールする方法のアイキャッチ画像

事前準備

パッケージをインストールする方法はいくつかありますが、まずは事前準備として、venv仮想環境を使用するPythonプロジェクトを開きます。

PyCharmを起動する

スタートメニューで「pycharm」を検索後、「PyCharm ～」を選択し起動する。
PyCharmを起動する操作の画面キャプチャ

「PyCharm へようこそ」ダイアログが表示されるため、「開く」アイコンを押す

「PyCharm へようこそ」ダイアログが表示されるため、「開く」アイコンを押す操作の画面キャプチャ

または

「PyCharm へようこそ」ダイアログが表示されるため、「開く」アイコンを押す（最近のプロジェクトあり）操作の画面キャプチャ

パッケージをインストールする

ここでは以下の3つパッケージインストール方法をご紹介します。

No方法
1PyCharmの設定ダイアログからインストールする方法
2コマンドでインストールする方法
3パッケージリストファイルからインストールする方法

PyCharmの設定ダイアログからインストールする方法

「ファイルまたはプロジェクトを開く」ダイアログが表示されるため、開きたいvenv仮想環境を使用するPythonプロジェクトを選択し、「フォルダーの選択」ボタンを押す
「ファイルまたはプロジェクトを開く」ダイアログが表示されるため、開きたいvenv仮想環境を使用するPythonプロジェクトを選択し、「フォルダーの選択」ボタンを押す操作の画面キャプチャ
選択したプロジェクトが開くため、左上の四本線のアイコンを押す
選択したプロジェクトが開くため、左上の四本線のアイコンを押す操作の画面キャプチャ
左上にメニューが表示されるため、「ファイル」メニューの「設定」を選択する
左上にメニューが表示されるため、「ファイル」メニューの「設定」を選択する操作の画面キャプチャ
「設定」ダイアログが表示されるため、左サイドメニュー上部の検索テキストボックスに「インタープリター」を入力後、プロジェクトエリア「Python インタープリター」を選択し、「＋」アイコンのボタンを押す
「設定」ダイアログが表示されるため、左サイドメニュー上部の検索テキストボックスに「インタープリター」を入力後、プロジェクトエリア「Python インタープリター」を選択し、「＋」アイコンのボタンを押す操作の画面キャプチャ

Pythonのバージョンにより変わりますが、Python 3.13系の場合、初期状態では「pip」のみがインストールされています。

このモジュールは、Python標準のパッケージ管理モジュールです。

このモジュールによりパッケージがインストールされます。

※Python 3.12より前は、「setuptools」や「wheel」も初期状態でインストールされていたようですが、Python 3.12から変わりました（What’s New In Python 3.12: Removed ensurepip、gh-95299）。

「使用可能なパッケージ」ダイアログが表示されるため、左サイドメニュー上部の検索テキストボックスにインストールしたいパッケージ名やキーワードを入力後、「パッケージ一覧」から任意のパッケージを選択し、「パッケージのインストール」ボタンを押す

今回は例として、「Scrapy」をインストールします。

「使用可能なパッケージ」ダイアログが表示されるため、左サイドメニュー上部の検索テキストボックスにインストールしたいパッケージ名やキーワードを入力後、「パッケージ一覧」から任意のパッケージを選択し、「パッケージのインストール」ボタンを押す（検索前）操作の画面キャプチャ
「使用可能なパッケージ」ダイアログが表示されるため、左サイドメニュー上部の検索テキストボックスにインストールしたいパッケージ名やキーワードを入力後、「パッケージ一覧」から任意のパッケージを選択し、「パッケージのインストール」ボタンを押す（検索後）操作の画面キャプチャ
「パッケージ ‘パッケージ名‘ が正常にインストールされました」メッセージが表示されるため、「閉じる」ボタンを押す
「パッケージ 'パッケージ名' が正常にインストールされました」メッセージが表示されるため、「閉じる」ボタンを押す操作の画面キャプチャ

エラーメッセージが表示された場合は、インストールに失敗しているため、エラーメッセージからエラーの原因を調査・特定し、解消してください。

解消後、再度、同じ手順でインストールを試みてください。

「設定」ダイアログで、対象のパッケージがインストールされたことを確認し、「OK」ボタンを押す
「設定」ダイアログで、対象のパッケージがインストールされたことを確認し、「OK」ボタンを押す操作の画面キャプチャ

対象のパッケージの他に、そのパッケージが使用する別のパッケージも自動的にインストールされます。

これは、パッケージ管理モジュール（pip）が、パッケージの依存関係を管理してくれているおかげです。

ユーザーは、使いたいパッケージさえ分かれば、そのパッケージを使うために必要な他のパッケージを意識せずに、インストールや使用ができるようになります。

コマンドでインストールする方法

「ターミナル」ウィンドウを開き、「pip install」コマンドを実行する

コマンド例）

pip install scrapy
「ターミナル」ウィンドウを開き、「pip install」コマンドを実行する（コマンド実行前）操作の画面キャプチャ

実行結果例）

「ターミナル」ウィンドウを開き、「pip install」コマンドを実行する（コマンド実行後）操作の画面キャプチャ1
「ターミナル」ウィンドウを開き、「pip install」コマンドを実行する（コマンド実行後）操作の画面キャプチャ2

パッケージリストファイルからインストールする方法

パッケージリストファイルとは

ここでいう「パッケージリストファイル」とは、よく「requirements.txt」という名前で作成されるファイルのことで、「pip freeze」コマンドにより、プロジェクトのパッケージ構成がリスト形式で出力されているファイルのことです。

以下のように、既にパッケージがインストールされているプロジェクトのルートフォルダなどで、コマンドを実行して出力します。

コマンド例）

pip freeze > requirements.txt
ターミナルウィンドウ上で「pip freeze」コマンドを実行したときの画面キャプチャ

出力結果例）

requirements.txtの内容の画面キャプチャ

以下のような様々な場面で使われます。

  • 別プロジェクトとパッケージの構成を揃えたい
  • チーム開発で開発中プロジェクトのパッケージを揃えたい
  • テスト時にエラーが発生した環境のパッケージ構成を再現したい
  • 開発環境と本番環境でパッケージ構成を分けて管理したい

など。

パッケージリストファイルをプロジェクトのルートフォルダに置く

例）D:\PyCharmProjects\PythonVenvProject\requirements.txt

パッケージリストファイルをパッケージをインストールしたいプロジェクトのルートフォルダに置く操作の画面キャプチャ
「ターミナル」ウィンドウを開き、「pip install -r」コマンドを実行する

コマンド例）

pip install -r requirements.txt
「ターミナル」ウィンドウを開き、「pip install -r」コマンドを実行する（コマンド実行前）操作の画面キャプチャ

実行結果例）

「ターミナル」ウィンドウを開き、「pip install -r」コマンドを実行する（コマンド実行後）操作の画面キャプチャ1
「ターミナル」ウィンドウを開き、「pip install -r」コマンドを実行する（コマンド実行後）操作の画面キャプチャ2

インストールしたパッケージを確認する方法

設定ダイアログを表示しなくても、確認できる方法があります。

インストール先のフォルダを直接見て確認する

パッケージは、「プロジェクトフォルダ\venvフォルダ\Lib\site-packages\」にインストールされます。

scrapyインストール前のsite-packagesの中身の例）

インストール前のsite-packagesの中身の画面キャプチャ

scrapyインストール後のsite-packagesの中身の例）

インストール後のsite-packagesの中身の画面キャプチャ1
インストール後のsite-packagesの中身の画面キャプチャ2
インストール後のsite-packagesの中身の画面キャプチャ3

「Python パッケージ」ウィンドウで確認する

scrapyインストール前）

Python パッケージウィンドウ（scrapyインストール前）の画面キャプチャ

scrapyインストール後）

Python パッケージウィンドウ（scrapyインストール後）の画面キャプチャ1
Python パッケージウィンドウ（scrapyインストール後）の画面キャプチャ2

ターミナルから「pip list」コマンドを使用して確認する

scrapyインストール前）

ターミナルウィンドウで「pip list」コマンドを実行した結果（scrapyインストール前）の画面キャプチャ

scrapyインストール後）

ターミナルウィンドウで「pip list」コマンドを実行した結果（scrapyインストール後）の画面キャプチャ1
ターミナルウィンドウで「pip list」コマンドを実行した結果（scrapyインストール後）の画面キャプチャ2

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