仮想化支援機能とWindows Subsystem for Linux 2(WSL2)を有効にする方法【Windows】【初心者向け】

eye catching image of how to enable virtualization support and wsl2 IT・AI活用準備
  1. この記事で扱う内容
  2. 前提
    1. 前提知識・前提スキル
    2. 前提環境
  3. 仮想化支援機能とは
  4. Windows Subsystem for Linux 2(WSL2)とは
  5. 仮想化支援機能
    1. 仮想化支援機能の有効・無効状態を確認する方法
      1. キーボードで「Ctrl + Shift + Esc」キーを押す
      2. 「タスク マネージャー」が表示されるため、左サイドメニューの「パフォーマンス」を選択後、「仮想化」の値を確認する
    2. 仮想化支援機能を有効にする方法
      1. 使用PCの起動時に特定のキーを押す
      2. BIOS設定画面が表示されるため、「Advanced」や「Configuration」などの設定項目から「仮想化関連の設定項目」を探す
      3. 仮想化関連の設定項目が「Disabled(無効)」だった場合、「Enabled(有効)」に変更する
      4. 設定を保存して終了する(F10キーなどを押す)
  6. Windows Subsystem for Linux 2(WSL2)
    1. WSL2の有効・無効状態を確認する方法
      1. スタートメニューで「ターミナル」を検索後、「ターミナル」を選択し起動する
      2. ターミナルが表示されるため、WSL2の状態やバージョンを確認するコマンドを入力し、Enterキーを押す
    2. WSL2を有効にする方法
      1. スタートメニューで「powershell」を検索後、「Windows PowerShell」の「管理者として実行する」選択し起動する
      2. PowerShellで「wsl –install」コマンドを実行し、WSL2を有効にする
      3. 使用PCを再起動する
  7. おすすめの関連記事
  8. 参考

この記事で扱う内容

この記事では、WindowsのPCで仮想化支援機能とWindows Subsystem for Linux 2(WSL2)を有効にする方法についてご紹介します。

前提

前提知識・前提スキル

  • Windows OS の基本操作ができる人

前提環境

  • 使用PC
    • CPUおよびマザーボードが仮想化支援機能に対応していること
    • OS が Windows 11であること

仮想化支援機能とは

仮想化支援機能とは、仮想環境を効率よく動かすための機能で、主にCPUに備わっています。

この機能が有効になっていると、Windows Subsystem for Linux 2(WSL2)やDockerなどの仮想化を使うソフトが動作するようになります。

Windows Subsystem for Linux 2(WSL2)とは

Windows Subsystem for Linux 2(WSL2)とは、Windowsの中でLinuxを使えるようにするWindows標準機能です。

これを使うと、Windows上でLinuxコマンドやツールをそのまま使えるようになります。

仮想化支援機能

仮想化支援機能の有効・無効状態を確認する方法

仮想化支援機能の有効・無効状態を確認する方法のアイキャッチ画像

キーボードで「Ctrl + Shift + Esc」キーを押す

例)Ctrlキー + Shiftキー + Escキー

「タスク マネージャー」が表示されるため、左サイドメニューの「パフォーマンス」を選択後、「仮想化」の値を確認する

「仮想化」が「無効」な場合は、次の方法で有効化できます。

仮想化支援機能を有効にする方法

仮想化支援機能を有効にする方法のアイキャッチ画像

仮想化支援機能を有効にする場合、Basic Input/Output System(BIOS)の設定画面を表示する必要があります。

BIOSとは、パソコンの電源を入れたときに最初に動くプログラムです。

ハードウェアを制御してWindowsを起動する準備をする仕組みです。

使用PCの起動時に特定のキーを押す

使用PCを起動または再起動し、Windowsの画面が表示される前に、BIOSの設定画面を表示できるタイミングがあります。

そのタイミングで、「F1」や「F2」、「F10」、「F12」、「Delete」、「Esc」キーなどを押すことで、BIOSの設定画面を表示できます。

このキーは、PCメーカー(自作PCの場合は、マザーボードのメーカーなど)により異なるため、各メーカーの公式サイトなどでご確認ください。

Windowsの画面が表示される前に、メーカーのロゴやBIOS設定画面を起動するためのキーが表示される場合があります。

その場合、そのキーを押せばBIOS設定画面が表示できるはずです。

BIOS設定画面が表示されるため、「Advanced」や「Configuration」などの設定項目から「仮想化関連の設定項目」を探す

仮想化関連の設定項目が「Disabled(無効)」だった場合、「Enabled(有効)」に変更する

設定を保存して終了する(F10キーなどを押す)

設定を保存せずに終了する項目もあるため、ご注意ください。

Windows Subsystem for Linux 2(WSL2)

WSL2の有効・無効状態を確認する方法

WSL2の有効・無効状態を確認する方法のアイキャッチ画像

スタートメニューで「ターミナル」を検索後、「ターミナル」を選択し起動する

ターミナルが表示されるため、WSL2の状態やバージョンを確認するコマンドを入力し、Enterキーを押す

コマンド例)wsl –list –verbose または wsl -l -v

実行結果例)

  NAME      STATE           VERSION
* Ubuntu    Running         2

有効な場合、「NAME」や「STATE」、「VERSION」の値が表示される。

無効な場合、何も表示されないかエラーが表示される。

WSL2を有効にする方法

WSL2を有効にする方法のアイキャッチ画像

スタートメニューで「powershell」を検索後、「Windows PowerShell」の「管理者として実行する」選択し起動する

「ユーザー アカウント制御」ダイアログが表示された場合、「はい」ボタンを押せばPowerShellが管理者として起動し、「いいえ」ボタンを押せばPowerShellの起動がキャンセルされます。

PowerShellで「wsl –install」コマンドを実行し、WSL2を有効にする

コマンド例)wsl –install

実行結果例)

C:\Windows\System32> wsl --install
すべての必要なコンポーネントをインストールしています。
この操作には数分かかることがあります...

必要な機能を有効にしています:
  - 仮想マシンプラットフォーム
  - Windows Subsystem for Linux

Linux 用 Windows サブシステムの最新バージョンを取得しています...

Linux ディストリビューション: Ubuntu をインストールしています...
Ubuntu のダウンロードが完了しました。

必要に応じて、再起動後にインストールが完了します。
再起動してください。

使用PCを再起動する

再起動後に、自動的にUbuntu(Linux OS)の初期セットアップ画面が表示された場合、画面の指示に従い、任意のユーザー名やパスワードを入力し、初期セットアップを完了してください。

おすすめの関連記事

参考

タイトルとURLをコピーしました