この記事で扱う内容
この記事では、ターミナルで“コマンドが見つからない”エラーが出るときの対処方法についてご紹介します。
前提
前提知識・前提スキル
- Windows OS の基本操作ができる人
前提環境
- 使用PC
- OS が Windows 11であること
想定するエラー
ターミナル(PowerShellやコマンドプロンプト)で、コマンドを実行した際に、以下のようなエラーメッセージが表示され、実行に失敗してしまう。
例)PowerShellの場合
python : 用語 'python' は、コマンドレット、関数、スクリプト ファイル、または操作可能なプログラムの名前として認識されません。名
前が正しく記述されていることを確認し、パスが含まれている場合はそのパスが正しいことを確認してから、再試行してください。
発生場所 行:1 文字:1
+ pu
+ ~~
+ CategoryInfo : ObjectNotFound: (pu:String) [], CommandNotFoundException
+ FullyQualifiedErrorId : CommandNotFoundException例)コマンドプロンプトの場合
'python' は、内部コマンドまたは外部コマンド、
操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。よくあるエラー原因
| No | よくあるエラー原因 |
|---|---|
| 1 | インストールしていない |
| 2 | Windows環境変数にパスを設定していない |
| 3 | コマンド名を間違えている |
| 4 | コマンドのパスを間違えている |
インストールしていない場合
対象のコマンド(プログラム)が使用PCにインストールされていない場合、上記のエラーが出ることがあります。
可能性としては低いかもしれませんが、以下のようなことが考えられます。
- インストールを忘れている場合
- インストール時にエラーが発生していて、実はインストールできていない場合
- 使用PCを変えた際、旧PCと同様にインストールされているものと思い込んでいる場合
などが考えられます。
Windows環境変数にパスを設定していない
対象のコマンド(プログラム)の場所がWindows環境変数に登録されていない状態で、そのコマンド(プログラム)を完全パス指定せずに実行しようとした場合、上記のエラーが出ることがあります。
基本的に、ターミナルでは、コマンド(プログラム)を完全パスで指定する必要があります。
ただ、例外的に、Windows標準の設定により、コマンド(プログラム)の場所がWindows環境変数に登録されているものもあります。
また、コマンド(プログラム)のインストール時に、「そのコマンド(プログラム)の場所をWindows環境変数(例:Pathなど)に登録する」オプションにより、インストールと併せて、そのコマンド(プログラム)の場所をWindows環境変数に登録するものもあります。
完全パスでコマンド(プログラム)を実行することが手間であれば、Windows環境変数にそのコマンド(プログラム)の場所を登録しておけば、短い名前でコマンド(プログラム)を実行できるようになります。
例)Windows環境変数に場所を登録していない場合
& "$env:LOCALAPPDATA\Programs\Python\Python310\python.exe"例)Windows環境変数に場所を登録している場合のコマンド
python短い名前でコマンド(プログラム)を実行する場合、以下のようにWindows環境変数にコマンド(プログラム)の実行ファイルの保存フォルダが完全パスで登録されていること。
| 変数名 | 変数値 |
|---|---|
| Path | C:\Users\{ユーザー名}\AppData\Local\Programs\Python\Python310\ |
コマンド名を間違えている
対象のコマンド(プログラム)の名前を間違えている場合、上記のエラーが出ることがあります。
例)
| 誤 | 正 |
|---|---|
| pithon | python |
コマンドのパスを間違えている
対象のコマンド(プログラム)のパスを間違えている場合、上記のエラーが出ることがあります。
例)ユーザーごとにインストールした場合に、PC全体にインストールした場合に保存される場所を指定するなど
| 誤 | 正 |
|---|---|
| C:\Program Files\Python310\python.exe | C:\Users{ユーザー名}\AppData\Local\Programs\Python\Python310\python.exe |
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参考
- 特になし



